内と外のあいだ -between Inside and Outside-
For Nakanojo Biennale 2017 we built and hung a house, where you can glance between Inside and Outside through the windows created by 110 sixth graders in Nakanojo Elementary School during our workshop.
The Japanese words “Interior - uchi” and “Exterior - soto” mean “Inside/Outside of a limited space” and also “The side to which you belong (=home) / you do not belong” in other words, “in-group/out-group”. After introduced to the Japanese's unique concept of "Uchi / Soto" mentality seen in traditional buildings and human relationships, the children drew their own windows by riflecting upon the theme of “Between Interior and Exterior”.
The concept of Uchi-Soto(Inside-Outside) is one of the most unique aspects of Japanese social custom, which is complex and dynamic. This duality depends and changes, based on the situations and the circumstances.
This hanging house asks to us "Which side is In and which side is Out?"
"Where is Outside?"
2017年9月9日から1ヵ月、群馬県で行われた芸術祭「中之条ビエンナーレ」の機会に、沢渡地区の廃校 旧沢田小学校ランチルームにて「内と外のあいだ」の家を展示しました。
7月中旬、中之条小学校6年生110名を対象にワークショップを実施。
日本人にとっての「ウチ」と「ソト」には
「限られた空間のなか/そと」
「自分の属する側/属さない側」
の意味がある。
建物や人間関係に表れる日本人独特の「ウチ/ソト」意識を紹介した後、「内と外のあいだ」をテーマに2枚のトレーシングペーパーに内と外をドローイングしてもらいました。
それらを重ね合わせた窓を掲げ、家を作って(建設現場はこちら) 宙にぶら下げました。
天から入る自然光が各窓から浸透し、内外の風景が浮かび上がります。
自分が「窓」になったとしたら、どんな風景が見えるでしょう。そんな視点で描いた内と外の風景が重なり、それぞれのストーリーが展開されます。
家の中に入って外を見たり、外から中を伺ったり。自然光の強さによって、内側と外側の絵の透け具合も変わります。
「内ってどこ?」「外ってどこ?」「内と外のあいだって?」
実際、こんなエピソードがありました。写真家に「家の内だけでなく、外からの窓の風景も撮影して下さい」とお願いしたところ、以下のような写真と、外からの撮影は難しかったとのコメントが送られてきました。
実際は、見立ての家の内側だけでなく、外側からの窓の絵も撮影してほしいと依頼したのですが、この写真家にとっての「外側」とは、小学校を基点とした物理的「外」と判断したのでした。
見立ての窓と、実際の窓が重なり、興味深い風景ができました。
相対的な「内」と「外」の関係性を提示し、 本来私たちが持っている先入観の「ウチ」と「ソト」に疑問を投げかけることができれ ばと考えていました。
自分は「ウチ」にいると思っていても、視点を変えれば「ソト」にもなり、その逆も然り。
内と外のあいだ。
常に揺れ動き続ける宙ぶらりんの視点を体現しました。
関連リンク: -Nakanojo Biennale の公式サイト
写真協力: ⓒ Katsumi Orita (4枚目と5枚目)
協力: 中之条小学校、中之条ビエンナーレ実行委員会
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